読み込み中

コンテンツ CONTENTS

最近、「直葬(お通夜・告別式を行わず火葬のみ行う形式)について、お寺はどう思いますか?」「お別れの会という選択はどうでしょうか?」というご質問をいただくことが増えてまいりました。​費用を抑えたい、時間を短縮したい、人を大勢呼ぶと気を使う……そうした切実な経済的事情や生活環境の変化を思えば、そうした選択肢を検討されるのもごもっともなことと感じております。お寺の側としても、お布施の不透明さなど反省すべき点があると真摯に受け止めております。​今回は、それぞれの長所・短所を整理しながら、ご供養のあり方について考えてみたいと思います。

​1. 直葬(火葬式)の長所と短所​長所: 費用を大幅に抑えられる/参拝者への対応や日程調整の手間が少なく、ご遺族の負担が軽い。

​短所: 十分なお別れの時間が持てず後悔が残る場合がある/親族の理解が得られずトラブルになることがある/丁寧な供養の節目を感じにくい。​ただお骨にするだけの流れ作業のようになってしまうと、どうしても寂しさを禁じ得ません。亡くなられた方をしっかりとお送りする「時間と場」は、残された方の心の整理にとっても大変重要な意味を持っています。

​2. 「お別れの会」の長所と短所​長所: 宗教にとらわれず自由な形式で思い出を語り合える/明るく故人を偲ぶことができる。​短所: 会場手配や参列者対応に膨大な時間と手間がかかる/実は一般的な葬儀以上に高額な費用が発生しやすい/参列者の精神的負担も大きい。​メディアでは良い場面だけが切り取られがちですが、大勢の参列者と向き合い続ける負担や費用面を考えると、実は決して「手軽で安価な選択肢」とは言えない現実がございます。​私の意見として――なぜ「お坊さんを呼ぶ葬儀」をお勧めするのか​さまざまな選択肢がある現代ですが、私は「しっかりと宗教者(僧侶)を呼び、心を込めて葬儀を務められること」を絶対にお勧めいたします。その理由は、単に儀式として供養するからだけではありません。​身内が亡くなり、ご遺族の誰もが自分のことで精一杯になっている混乱の中、「あなたの言葉や悲しみにじっくりと耳を傾けてくれる存在」は、そう多くはありません。その役割を担う代表こそが、私たち宗教者・僧侶なのです。​カウンセラーや弁護士といった専門家へ相談しようと思うと、時間単位で費用が発生したり、探すだけでも一苦労だったりと、どうしても敷居が高く感じられてしまいます。しかし、お坊さんであればすぐに連絡がつきますし、時間に追われることなくお話をお聞きすることができます。​

 また、実はお坊さんというのは意外と異業種(士業や専門職など)との付き合いが多く、ご遺族がお困りの際に「しかるべき専門家への橋渡し」ができる存在でもあります。​

導師(お坊さん)が読経を通じて故人様を丁寧にお送りし、悲しみに暮れるご遺族の心にそっと寄り添い、必要があれば次の安心へと繋ぐ——。​「自分たちだけで手軽に済ませる」という選択が、本当に残されたご家族にとって良いことなのかどうか、ぜひ一度じっくりと考えてみてください。​費用や形式で不安がおありでしたら、最初から諦めずにどうぞお気軽にご相談ください。ご遺族の状況に寄り添いながら、心残りのないお見送りをご一緒に考えてまいりましょう。​

合掌

お問い合わせ CONTACT