読み込み中

コンテンツ CONTENTS


「お寺は税金を払わず、坊主丸儲けだ」

 そんな声を聞くことがあります。しかし、これは大きな誤解です。まず最初にお伝えすると、
お寺は“宗教活動に関する部分だけが非課税”であり、
“収益事業には一般企業と同じように法人税が課される”
       という明確なルールのもとで成り立っています。

◆お布施やお賽銭、法要の謝礼は、信仰に基づく「寄付」であり、
◆対価を得る営利行為ではありません。そのため非課税とされています。
◆一方で、駐車場の時間貸し、物品販売、不動産賃貸、宿泊業など、利益を目的とした収益事業を行えば、宗教法人であっても法人税がかかります。

 つまり、お寺は「全部が非課税」なのではなく、宗教活動と収益活動をきちんと区別して課税されているのです。
◇さらに現実を言えば、葬儀も法要も“依頼が来なければ仕事がない”世界です。
◇かつてはお寺から営業をかけることはありませんでした。
◇ご縁があって初めてお勤めが生まれる。
 決して「自動的に収入が入る」仕組みではありません。 

そして今は、時代の変化とともに、お寺も自ら発信しなければ依頼が届かない時代になっています。

では、なぜ「坊主丸儲け」という言葉が生まれたのでしょうか?

その背景には、実はお寺が“アイディアの宝庫”だった歴史があります。
供養会、開山忌、仏壇、位牌、お塔婆、位牌堂、納骨堂、墓地、合同墓、
本山参拝団、坐禅会、滝行体験、御開帳…。
 これらはすべて、時代や人々の悩みに寄り添いながら、
お寺が生み出してきた“宗教を活かしたイノベーション”です。
誰も思いつかない価値を形にし、人々の心のよりどころをつくってきた。
その創造力が「工夫ひとつで成り立つ=坊主丸儲け」という言葉につながったとも言われています。
 しかし実際には、境内の維持管理、伽藍の修繕、地域行事の支援、法務の準備など、目に見えない労力と費用が日々積み重なっています。お寺の営みは、決して“丸儲け”ではありません。
 むしろ、地域の安心と祈りの場を守るための不断の努力の上に成り立っています。
「坊主丸儲け」という言葉の裏側には、
 誤解と、そしてお寺が積み重ねてきた創意工夫の歴史があります。
お寺の役割や税制への理解が深まることで、
これからも地域に開かれた寺院であり続けたいと願っています。
寺院運営 #宗教法人の税金 #坊主丸儲けではない

お問い合わせ CONTACT