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― 涅槃図が伝えたい“本当のメッセージ” ―

結論から言います。 

涅槃図に描かれた「木の枝に引っ掛かった薬袋」は、

“いのちは思いどおりにはならない” 

という仏教の核心を象徴しています。

では、なぜ薬は届かなかったのか。

涅槃図には、お釈迦さまの入滅を知った 母・マーヤ夫人 が、天上界から薬を持って駆けつける姿が描かれています。

しかし寿命はすでに尽きようとしており、間に合わない。

そこでマーヤ夫人は薬を投げて届けようとしますが、袋は木の枝に引っ掛かってしまいます。

「母の愛情ですら、いのちの流れには逆らえない」 

この場面は、そんな深い真理を静かに語っています。

一方で、宗教の世界には「開祖は不老不死」「死後に蘇る」といった物語が尊ばれることもあります。

しかし涅槃図は、私たちにこう問いかけているようです。

“奇跡を信じる前に、自分のいのちを見つめていますか?”

信じることは自由です。

けれど、鵜呑みにして依存してしまうと、本来の教えから離れてしまいます。

お釈迦さまの入滅の場面は、

「いのちを見つめなおし、自分の歩みを自分で確かめる」 

その大切さを、今を生きる私たちに伝えてくれます。

2月15日、涅槃図の前で手を合わせると、

そのメッセージがそっと胸に響いてきます。

※投薬の語源は一説によるとこの涅槃図のマーヤ婦人の行いからきているといわれています。

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